マタハラ 働く妊婦と周りの対応

最近よくテレビで妊娠出産や結婚生活、浮気など
なんとも身近に感じるものを目にします。

きっとそのように構成されているので
うまく見てしまうのでしょうが^^;

先日はマタニティハラスメントでした。

妊娠をした女性が働いていると
いじめのようなものを受けたり、
退職へ追い込まれるような対応をされたりすること、
と簡単に言えばそのようなことのようです。

わたしは長男の出産を機に退職しました。

なので長男の妊娠中にだけ働いていたことがあるのですが
女性が多い職場だったので
妊婦さんと一緒に働くことは珍しくありませんでした。

妊娠中に働くということは本人はもちろん大変なことはそうですが
周りのほうもものすごく気を遣います。

妊娠は病気ではありません。
だからこそ、お薬を飲めば治るものでもなく、
休めば治るものでもなく、
本人の気の持ちようでなんとかなるものでもありません。

なにせもうひとつの命を身体に宿しているのです。
その命は本人とは違うものなのです。
本人の意思でなんとかなるものではありません。

だからこそ、無理をしないでほしいとも思いますし、
できるだけ負担にならないような業務をしてほしいと思っていました。

わたしが独身の時には
自分は動けるのだから、
こまごました作業や座ってできる作業をしてもらえたら、と思っていたので
逆に業務分担が出来て、お仕事もスムーズにできたように思います。

もちろん、わたしは管理職ではありませんでしたので
管理職の人からしたら扱いにくいと感じていたかもしれません。

ただ、現場レベルの人間からしたら
それぞれができることをやっていけば、
業務分担ができるのであれば、それが一番やるべきことが明確になるし、
集中できるのでいいのではないか、と思っていました。

それに、いつかは自分も子どもが欲しいと思っていたので
そういう働き方ができるのであれば、
それが一番いいと思っていました。

座っているだけがサボっているわけでもありませんし、
そうみえるのであれば、それはもしかしたらその人のお仕事を理解していないのかもしれません。

立っていても、おしゃべりばかりしているのであれば、
それはお仕事をサボっていることになりますし、
座っていてもこまごまとした作業をすることもできるのです。

わたしは幸い、負担の軽い部署へ異動となり、
退職予定だったので期間限定ですが、すごくよくしていただきました。

しかし、それでも
「仕事を覚える気がない」
「座ってばかり」
と言われて呼び出されたこともあります。

上司に働く気がないのなら雇えない、とまで言われたこともあります。

働く気持ちはありましたし、
妊娠したからと部署を負担の軽い部署へ異動させてもらえたりと
配慮をしていただいていたので
その恩はしっかりと返したいと思っていました。

なので、
「仕事を覚える気がない」
→期間限定なので、一部の業務をしっかり覚えて欲しいと言われたので
きっちり覚えて業務をしているつもりです。
「座ってばかり」
→おなかが張ることが増えてきたので、手が空いた時には座ってできる業務をわけていただいています。

そうお話をしました。

それでも上司には
「わたしは子どもを二人産んだけれど、しっかり産休に入るまで動いて働いた。
それでも普通に産めたんだから、あなたは若いんだからできるでしょ」
と言われました。

わたしも産休期間に入るまではしっかり働くつもりでした。
普通に産めるかは妊娠経過が誰一人として同じではないようにわからないものです。
そしてわたしはその当時は上司よりも年齢は若かったですが、
上司が出産した年齢と比べてどうかは知りません。

もう一つ気に入らないと何もかもが気に入らなくなるんだよなぁ。
坊主憎けりゃ袈裟まで~というやつです。

それでも、おなかが張るから出勤ギリギリまで横になっていて出勤していたし、
遅刻はもちろんしません。
急なおやすみや早退もしませんでした。

だからこそ悔しかったです。

帰ってきてから主人にぐちって、泣いて。
その日はお友達と会う約束をしていたので、気晴らしに長話をして。

次にお仕事に行ったときに、
こっそり他の人たちが教えてくれました。

「あの上司はお子さんは二人とも切迫で結局帝王切開だったんだよ」
「あなたはできることをきちんとやってるんだから堂々としていていいんだよ」
「あなたの赤ちゃんを守れるのはあなたしかいないんだから、
ここで弱気になってしまったら、これから先はもっと大変よ」

見ていてくれている人はきちんとわかっていてくれましたし、
これからもできることはきちんとしていこう。

そして、上司やきっと上司に伝えた私のことが気に入らなかった人の言いたい気持ちも
少しは受け入れて、
いろいろなことを学べるチャンス、ととらえて
無理のない範囲で他の業務も覚えさせてもらいました。

退職した今となってはありがたい経験でした。

結果、長男は胎児発育遅延など妊娠中にトラブルにも見舞われてしまい、
緊急の帝王切開となったのですが
長男妊娠中
長男妊娠からの出産

妊娠をしながら働くということは
双方にとって気を遣うことですよね。

女性が多い職場などではそこに嫉妬もはいるわけですし。

わたしが少しお手伝いをした部署では
少し前に流産をした人がいました。

きっとわたしを見ることもつらかったはずですし、
正直嫌だったと思います。

それでも
「少し休んだら?疲れちゃうよ」
「ルイボスティーは妊娠中でも飲めるからよかったらどう?」
「あぁ、わたしも疲れちゃったから少し休もう?お茶にしない?」
などすごくやさしくしていただいて、
もう、ただただ感謝と
わたしがまた職場復帰が出来たら、同じように妊婦さんには接していこう、と思えました。

働きたい、妊娠していても雇ってくれて
さらにサポートをしてくださる人たちのためにも
このご恩をしっかり返したいと思えたのもこの方のおかげです。

つわりで入院した時も
出勤してきたわたしをみて、すぐに受診を勧めてくださったのもこの方です。

感謝してもしきれません。

ただでさえ働くことは大変です。

そこに子どもを抱えていたり、妊娠しているとなおさら。

お互い様、と思えるゆとりを持って働けると一番いいですね。

難しいのですが。