長男の骨折

長男の幼稚園の仲良しのお友達が骨にひびがはいってしまい、
走ったり外遊びが出来なくなってしまいました。

長男にも事情を説明し、
これからしばらくはお外ではなくてお部屋の中で遊ぼうね、と話すと
「包帯巻いてるの?痛いよね・・・・」と泣きそうな顔をしていて
「ブロックかな・・・それともレゴかな・・・・」と難しい顔をして、ぶつぶつと言っていました。

実は長男も骨折をしたことがあります。

3歳になる年、まだ2歳でした。

その日はお祭りで
でもわたしは朝から使えないことになっている主人に腹を立てていて
(お酒の飲みすぎ)
今はずいぶん減って、ほぼないのですが、
当時はまだよくあることでした。→主人の飲み

そこでイライラしていたわたしはお祭りに行くこともあまりしたくなかったのです。
人混みが苦手なことや少し苦手な主人の関係の人がいるかもしれない・・・・こともあったです。

そうしたら夕方に主人が長男と次男を連れて、お祭りに行ってくると言い出しました。
「大丈夫なの?」と聞くと
「自転車で行く。長男はチャイルドシートがあるし、次男は抱っこひもで行く」と。

この地域の人たちは自転車でどこへでも行くので
わたしにしてみたら信じられないのですが、
子供を二人連れて自転車に乗るというのです。

絶対にお酒は飲まないで、無事に帰ってくるように念を押すと
「当たり前だ!」と怒りながら出かけていきました。

長男は大好きなパパとお出かけなのでるんるんです。

自転車だからお酒は飲まないにしても
無事に子どもたちと帰ってくるのかしら・・・とハラハラ。

落ち着かないでいると1時間半くらいして電話がかかってきました。

「もうすぐ帰るけど」と少し機嫌も落ち着いた主人からでした。
ファストフードを買って帰る、という会話をしていたら

「あ!!!」と。

さーーーーっと血の気が引いて
「どうしたの??!!」と聞くと
自転車が倒れただけ、と。
長男が乗ってたからまたかける、と言って切れました。

もう帰ってくるまでの数分が長く感じられ、
帰ってきたときには駆け寄って
「大丈夫??!!」と聞くと
主人は「なんか泣き止まないんだよ、手を打ったみたいだけどさ」と楽観的。

聞くと、チャイルドシートに乗せて、
かごに荷物を入れ、自分が乗り込もうとしたときに自転車が倒れたそうです。

つまり長男は無抵抗に自転車とともに倒れたのです。
逃げられずに肩からベルトで固定され、倒れていく自転車に乗っていたことは怖かっただろうに。

考えただけで涙が出てきそうでした。

しかしわたしが泣いていい立場ではないので、すぐに頭を切り替えます。

泣き方がいつもと違います。
お洋服も着替えさせることができないくらいに痛がります。

腕もやや動かず、何より腫れがみるみるうちにひどくなっていきます。

急遽夜間救急へ行くことにしました。

折れている、そう確信したからです。

タクシーで主人も連れて4人で病院へ行くことにしました。

「そんなに・・・・」と主人も青ざめていきます。

病院ではレントゲンを撮ったのですが
2歳の子供が痛いし、夜遅くて眠いし、初めての場所プラス暗いしで怖がるので
一緒にレントゲン撮影室へ。

わたしが一緒に行っていれば。
わたしが主人と無駄に険悪にならなければ。
あのとき自転車で行くことを大ゲンカしてでも止めていれば。

たられば。
ifですが、頭の中はそういうことしか浮かびません。

ただただ、長男に申し訳なかったです。

はじめは唇も青く、ぐったりしていた長男も
落ち着いたのか元気になってきて、少し腕も動かすようになってきました。

撮影の結果は打撲。

まだ小さいので見えないだけかもしれませんが
明らかな骨折線は見えません、とのことでした。

主人と二人でホッとしました。

主人はそのあとも申し訳ない、と長男に謝り、しばらく落ち込んでいました。

帰ってきて、疲れて眠る長男の腕を冷やしながらうとうとしていると
痛くて寝返りが打てずに長男が泣き、
最後には「助けてください!」と泣き叫ぶ姿を見て、これは打撲ではないと確信。

次の日、かかりつけの小児科へ相談に行きました。
「寝返りも打てないくらいに痛がるし、何より腫れがひどいです」
と昨日よりも腫れ上がった腕を見せると
先生は一言「折れてるね」と言って、すぐに整形外科を紹介してくれ
午前にやっているから急いで行ってねと紹介状を持たせてくださいました。

紹介状があったのでスムーズに受診ができ、
やはり明らかではないけれど、うっすら骨折線があるし
なにより痛がり方と腫れがひどいので固定していきましょう、と治療をしてもらえました。

痛み止めもいただき、固定されてからは長男も痛みが軽減されたようで
顔色も落ち着いてきて笑うようになりました。

次に診察に行ったときに化骨(折れた骨を修復しようと作られる骨)が出来てきていたので
やはり骨折でしたね、と確定。

あのときの「なにかおかしい」という直感を信じての夜間救急、
そしてその診断にも「なにかおかしい」と小児科を受診したことは
ほんとうによかったと思います。

いつもそばにいるからこそ、
泣き方がいつもと違うことにも気が付けたし、
打撲と言われても、なにかおかしいと気が付けたのだと思います。

よく小児科の先生が「お母さんの感じるいつもと違う」は
医者の見立てよりも正確です、はこのことなのかと感じました。

診察で数分見たときは大丈夫でも
普段と違うと母親が感じるのならば、それは子どもの、特に言葉をうまく話せない時期の子供からの
サインだったりする、ということです。

自分に自信がなくても、一度専門家に見せておいて
なんともなければ安心材料になりますし、
直感は大切にしたいと思っています。