年長児の遊びの見守り方

ある日の出来事です。

その日は幼稚園のお友達と
降園後に近くの児童館で遊びました。

幼稚園児のプログラムがあったからです。

それも楽しく終わり、
さぁ帰ろう、となりましたが
子どもたちは幼稚園外で遊べることに
テンションが上がったままで
「帰りたくなぁい!」
の大合唱。

ママさんたちとも話して
まだ時間も15時半過ぎと早かったので
少し遊んでいこうか、となりました。

乳幼児が遊ぶスペースの隣に
絵本が読めるスペース、そして近くにテーブルもあったので
おやつタイム。

お友達は長男のお友達の女の子二人で
あと次男と長女です。

「はい、お椅子に座ってね」
「これをどうぞ」
と楽しそうにおしゃべりをしながら食べています。

ふと、幼稚園でもこんな感じなのかなぁと
ほほえましく見ていました。

そのあとはどうしても乳幼児スペースにある
すべり台とキッチンセットが気になるようで
遊びたい!とのことだったのですが
一応小さな子がいないことを確認して
(幼稚園児なので遊べる場所ですが
小さい子がいると危ないかと思い)
誰もいなかったので遊ぶことにしました。

事前に「プリキュアごっこ(戦いごっこ)はダメだよ」と話し、
わたしは長女もいたので
子守役として一緒に乳幼児スペースへ。

入ると、女の子にまじって長女もキッチンセットへ行きました。

長男は女の子二人と一緒に
「僕はこれを作るよ!」
とキッチンに立っています。

次男はマイペースにすべり台で遊んでいます。

いつの間にかおままごとになっていたようで
「わたしはお買い物に行ってくるわ」
とAちゃんがお買い物へいき、
Bちゃんはわたしのところへきて
「何が食べたいですか?」
といろんな種類のドーナツを持ってきてくれました。

「このチョコのドーナツをお願いします^^」と言うと
「わかりましたー!!」
と笑顔でキッチンへ。

そうすると次男が
「一緒に遊ぼう」と木のレールのようなものを持ってきました。

一緒に組み立てている間も
年長組は3人で人間関係ができているようで
「A、それはここ(オーブン)よ」
「B、それじゃわたしが(ガスレンジ)使えないじゃない」
「じゃぁ、長男くんは洗い物をするからふたりで火を使って。」

と、少し前まで何か少し行き違いがあると
すぐに親に言って来たり、
仲裁を求めてきていたのですが
自分たちで調整することが出来てきていることに驚きました。

集団生活を経験してきているからこその
学びだなぁと感心しました。

そしてしばらくすると
すべり台に置いてあった犬のぬいぐるみで
次男がお散歩を始めました。

とてもご機嫌で
「ママ~」と手を振ってきます。

まだ年少さんの次男は
同じ歳のお友達が今いないこともあると思いますが
親とのやり取りがしたい年頃なんだなぁ、と
感じました。

長女は自分よりも大きなぬいぐるみを大事そうに抱っこして
歩き回っています。
おもちゃの食べ物を口に入れようとしたり、
すべり台に行ってみたり、
興味の赴くままに遊びまわる感じです。

成長の度合いがバラバラなので
一緒に遊ぶことは難しいのですが
この少しの間にぐっと成長していくんだなぁと感じました。

そう思って見ていると
「プリキュアごっこしようよ」
とAちゃんが言い出しました。

どうするのかな、と見ていると
「ママにダメって言われたじゃない、ダメよ」とBちゃんが言いました。

Aちゃんは下を向いたので
フォローに行こうかな、と思っていたら、
わたしのところへきて
「・・・・・ママのところに行ってくる・・・・」
と言ったので
「うん、いっておいで」と言うと
パーッとママのほうへ行きました。

自分の気持ちを整理したくて、
そのときに一番に話せるのがママなんだなぁ、と
Aちゃんとママの信頼関係に感心をして、
もし長男が同じようなことがあったときに
長男は自分の気持ちを表現する場所はあるのかな、と考えました。

Aちゃんのママは
「わたしは圧力をかけてしまっているからAが心配」
と言っていましたが
やっぱりママが一番だし、
きちんとAちゃんが自分の気持ちを受け止めてくれる場所として
ママを求めて行って、
帰ってきたときには表情もいつものAちゃんになっていたので
ママの力は偉大だなぁと感じました。

AちゃんのママはよくAちゃんと向き合っています。
お話もきちんとするし、Aちゃんのお話も最後まで聞きます。
Aちゃんが困っているときにはさりげなくわかりやすい解決のヒントを教えます。
それはAちゃんをよく見ているからこそできることなのだと
一緒に遊ぶようになってから気が付きました。

わたしもいいところを取り入れよう!
と意気込んではいるのですが
なかなか難しく、
イライラしていると特にお話の途中で「だからこうなんでしょ!」とか
言ってしまったり、
全部を見きれていないので
一部を見て怒ったりして
「ママ、違うの、こうだったからこうしたんだよ」と言われたり。

まずはAちゃんのママのように
一言、「こうしたらいいんじゃない?」と提案できるように、
できたら「ママはこうしたらいいと思うけど、あなたはどう思う?」
と穏やかに話していきたいものです。

話しは戻りますが
Aちゃんがママのもとから戻ってきたら
「Bばっかりが遊びを決めてる。わたしは嫌だった」
とはっきりと言いました。

一瞬しーん・・・となって気まずい雰囲気になりましたが
Bちゃんが
「ごめんごめん!」と申し訳なさそうに、でも明るく話しました。

それを合図に
長男が「Aちゃん、なにをしようか?」と言うと
Aちゃんが「クックルンしよう!」
とお料理番組ごっこがスタート。

Bちゃんは「急がなきゃ!作らなきゃ!」と大慌てでキッチンへ。
Aちゃんは「B、早く作らないと時間がないわよ!」と笑顔でお料理を作っています。

長男も
「僕は何をしたらいいかな?」
と一生懸命輪に入ろうとして
「「はっさく!」」と言われて
「わかった!僕もがんばる!」と洗い物をせっせこしていました。

年長さんは遊びながらもいろいろなことを学んでいて
親はもう見守る時期に入っているのだなぁと思いました。

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