兄弟げんかどこまで見守る?

長男6歳、次男5歳、長女2歳。
歳が近いようですが、
まだまだ小学一年生と年中、未就園児ともなると
成長発達にかなりの差がありますので
ケンカも頻発しますが、親が入る場面も多々必要となります。

長男VS次男の場合。
物の取り合いはもちろんのこと、
言った、言わない。
やった、やらない。
など、水掛け論のようなケンカもあります。

わたしはいつもケンカは両成敗を心掛けています。

やられて泣くほうだけが被害者ではありませんし、
年下だから、という理由で守ることもおかしな話ですし、
年上だから正しいとも限らないのです。

特に子供は自分に都合の悪いことは話しません。
その知恵はついてきているのですよね。

なので、物の取り合いならば、
取り合っていたものを取り上げます。
「ケンカになるようなものならばいりません」

言った、言わない、のときには
言葉は目には見えませんが
破壊力は絶大です。
なので、間に入り、
どうしてそのような言葉を言ってしまったのか。
自分が言われたら、どんな気持ちになるのか。
言ってしまった側も言われた側も考えるように話します。

あぁ、こんな気持ちだったから言ってしまったんだ
→こんな気持ちにさせてしまった

自分だったら、こんな風に言われたら悲しい
→自分が言ったことでこんなに悲しい思いをさせてしまった

こうやってお互いの立場に立った考え方をする練習にもなります。

やった、やらない、は最近多いのはゲームです。
勝手に敵を倒した、
勝手にアイテムをとった。
そして、手を出した、どっちが先に手を出した。

男の子同士で歳も近いので手を出すケンカももちろん増えてきています。
力もついてきているので、大きな怪我に発展するようなことになっては困るので
加減や怒るときの基準を設けています。

①物は使わない
②命の危険のあるところには手を出さない(頭、首、胸、おなか、股間など)
③するときには必ず1対1で
④相手が嫌がったらやめる

なかなかすべてを見ているわけではないので難しいですが
①物は使わない
おもちゃなどは固いですし、自分の力以上の攻撃をしてしまいますので
加減ももちろんできません。
怪我の危険性もありますし、物も壊れ、時には他のものまで破壊してしまいますので厳禁です。

②命の危険のあるところには手を出さない(頭、首、胸、おなか、股間など)
これはほんとうに危険なので、たとえ頭に来ていても手を出すことは許しません。
ここを攻撃されたらどうなるのか。
最悪「死」にもつながることを話してあります。

③するときには必ず1対1で
これは今のところ我が家では年齢、発達段階の違いから
複数対1になることはありませんが、
わたしの経験上、大きくなってきて誰かを攻撃するときに複数でしか攻撃できない人はいるものです。
弱いから徒党を組むんですよね。
しかし、それでは思いのぶつけ合いではなく、いじめになってしまいます。
よく耳にする「自分はそうは思ってなかったけど・・・」で加担する側になってしまってもいけないと思うのです。

④相手が嫌がったらやめる
これはしつこく相手を追い詰めない、ということです。
ケンカは自分の思いをぶつける場だと思うので
するな、とは言いませんが
相手を追い詰めたり、逃げ場をなくすような追い詰め方は自分の思いをぶつけるのではなく、
自分の憂さを晴らしたいだけであって、これもいじめです。
相手の気持ち、立場を考えてやめる、ということも大切だと思います。

長男VS長女、次男VS長女の場合。
長女の場合、自分が女の子で年下ですが、上に向かって戦っていきます^^;
長男、次男の場合、たいてい「やられた!」と泣き付いて来るのです。
基本的にルールは変わりませんが
長男、次男は
長女が「女の子」であること、そして「年下」であることで
手を出すことはあまりありません。
なので逆に一方的にやられる側になってしまうのです。

そうなってくると、必ずと言っていいほど親の介入が必要になってきます。

長女は目をうるうるさせたり、時には泣きながら
「自分は悪くない」と言わんばかりの訴えをしてきますが
月齢も小さいということは加減もまだあまりできませんし、
貸し借りなどの気持ちの抑え方も未熟です。

時には、自分もできると思ってやりたがるもの(はさみなど)を
危ないから、と止められて怒って手を出す、というケンカの始まり方もあります。

長女は力で勝てない分、物を使って戦ったり、
口だけは発達してきているので
わたしの口真似のように「だめっていってゆでしょ!」と言って長男、次男の怒りを買います。

しかし、ダメなものはダメですし、
口で言われて嫌な思いをすることもあることは知っておいてもらいたいので
そこは3人同じように話します。

そして、危ないもの(はさみなど)は長女の前では使わない。
長女には他のものを渡す(クレヨンなど)、など気をそらすように介入をしたりすることもあります。

そうすると、何度か繰り返していくうちに
「はさみを使うから、長女ちゃんはクレヨンね」と兄弟間でやり取りをするようにもなってきます。

もちろん、一進一退ですが
できたときには「仲良く遊べたね~」と伝えると
みんなうれしそうにして、ケンカも不思議となく遊んだりします。

わたしは褒めるのが下手で、子どもたちを気持ちよく乗せてあげることが上手でないのですが
こうやってしている事実「仲良く遊んでいる」を伝えるだけで
子どもたちはうれしいようです。

もちろん仲良しが一番かもしれませんが
ケンカをすることでの学びもあるので必要なことと受け止めて
その経過と収め方に重きを置いています。

最後には「仲直りのぎゅー」と言って、
ハグをして終わります。

形ばかりになるときもありますが
形でも「もう終わり」となるので
しつこく続けない、そして切り替えるという意味で大切だと考えています。

ここまで書くとえらくわたしが出来た母親のように見えてしまいますが
わたしも先に書いたように褒めるのは下手だし、
イライラもしょっちゅうで「もう!やめてよ!」と怒鳴ることもあります。
子供達と日々学びながら精進していっています。

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