長男入院前夜

長男が卵の負荷検査のために入院をしました。

その入院前夜。

我が家は大荒れに荒れたのです。

夏休みに入ってからもできる限りお出かけなどはせず
おうちでゆっくりと過ごして
きちんと入院予定日に入院できるように努めました。

長男はアトピーになりかけていることもあり、
肌の状態が不安定です。

さらにこの暑さであせももできやすくなっています。

これで入院当日に
この肌の状態では検査をしても
それが卵を食べたことによる症状かどうかわからないので
検査はできません、
つまり入院もできません、
と言われてしまってはたまりません。

長男はスギのアレルギー反応も血液検査上出てきていて
アトピーもなりかけているので
季節的に今の初夏~夏が一番いいと言われました。

お給食が始まる小学校に上がる前に
負荷検査をしておきたいところなのです。

そのために競争率の高い夏休みの入院を
3か月前に外来へ行き、申し込みました。

無事に予約が取れたら
あとはその日まで穏やかに過ごすのみ、です。

しかし、3週間ほど前からじんましんが出るようになり、
1週間ほど前には午後に突然湿疹が出てきて
慌てて病院へ連れて行くと
「虫刺され」

アレルギーのお薬を飲めるギリギリの日まで
お薬を飲みました。

あとは軟膏で抑えるくらいしかできません。

そうして迎えた前日。

朝起きると次男の頬に赤いぽちぽちが。

小児科を予約して、待っている間に片方は薄くなりましたが
長男のクラスの子が水ぼうそうだったと聞いたので
心配になり受診。

水ぼうそうではなく、ホッと一安心しました。

お昼には長男のクラスの女の子が
お手紙をわざわざ届けてくれて、
「退院したらまた遊ぼうね」
と書いてあって、
ここ数日のピリピリがやわらぎました^^

そうすると一気に眠気も来て、
午後からは子どもたちと一緒に爆睡。

2時間も寝ていました^^;

起きて、次男にも明日のことを改めて説明すると、
声を震わせて
「次男ちゃん、ひとりじゃさみしい。ばぁばぁのおうちにひとりはさみしい」
と言い出しました。

数か月前はさらっとひとりでお泊りをしていたのですが
次男の初めてのお泊り
幼稚園入園などあり、
いつも一緒がいい、と思うようになったようです。

「長女ちゃんも一緒だよ」
と言っても、顔は固まったまま。

しばらく抱っこをしていると
「次男ちゃん、がんばるよ」
と泣くのを堪えてガッツポーズ。

入院する長男が心配、というのはもちろんのこと
入院をするために協力をしてくれる
次男と長女のことも同じように心配です。

特に次男は最近、いろいろなことを我慢したり
遠慮も覚えて、
幼稚園でもがんばってきました。

夏休みでいっぱい甘えられる、
いっぱいのびのびと過ごせる、
と思ったところの試練です。

ほんとうに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

長女は何かを察したのか
いつも以上にそばから離れないし、
次男は「さみしくなったらひとりで帰ってくる」と言います。

「長女ちゃんは?」と聞くと、
「長女ちゃんも一緒に」と。

実家は高速で1時間ほどの距離ですし、
そんなに簡単に帰れる距離ではありません。

不安定な二人を預けることは実家の母たちにも迷惑をかけてしまいます。

申し訳ない・・・・・・

そして長男は
「怖くなってきた」
と泣きだし、
「チックンは何回するの?」
「チックンするときにはどうしたらいい?」
と泣いています。

「病院へはママも一緒に行くよ。
チックンは点滴の一回と卵を食べたあとも一回検査のためにチックンしないといけない。
あとは検査によるからなんとも言えないの。」
「チックンするときには深呼吸。
お鼻から吸って、吐いて・・・を繰り返すんだよ」
と説明しました。

少し落ち着いてきたら
次男が一生懸命長女を抱っこして
「ばぁばぁもじぃじぃもしーちゃん(妹)もたっちゃん(弟)もいるから
大丈夫だよ」と言い聞かせていました。
声はやっぱり少し震えていて、
顔は歪んでいます。

長男はそんな次男と長女をみて
「次男ちゃんと長女ちゃんが心配で、
離れるのがさみしくて悲しくなってきた」
とまた泣き出しました。

「次男ちゃんはひとりだとさみしいよ」
「長女ちゃんは寝るときにママが授乳しないから泣いちゃうよ」
「次男ちゃん、長女ちゃんも泣いちゃうよ」
とポロポロ。

「次男ちゃん、大丈夫だよ、長男ちゃん、チックンがんばってね」
「長女ちゃんも次男ちゃんもがんばるよ、
だから長男ちゃんもがんばって」
と次男が長男の頭を撫でています。

「次男ちゃん・・・・・・さみしかったら我慢しないでね
すぐに連絡してね
長男くんがお話しするからね
長女ちゃんもさみしいよね、ばぁばぁとねんねしてね、待っててね」
と泣きながら話すと
長女もしがみついて離れなくなり、
3人でサークルの中で固まって離れなくなりました。

1泊2日の予定なので
そんな大それた入院ではないのですが
それでも非日常が起こるわけですから
子どもたちの心は大荒れです。

結局、その日は就寝は22時前。

いつもは19時台に寝て、
お昼寝をしても21時前には夢の中な3人が
22時近くまで起きていたことは
それだけ不安も大きなことなのだろうと思います。

少しでも穏やかに過ごせますように、
そう祈らずにはいられませんでした。

ちなみにこの日一番早く寝たのは
大きな長男、主人。
20時前には寝てしまいました。