長男は発達障害かもしれない、
と診断をされて専門外来に通ったことがあります。
きっかけは3歳になってすぐくらいのときに
かかりつけの小児科を受診した時のことでした。
診察室に呼ばれても走り回っている長男に
イライラしながら怒っていると、
「もう3歳になったんだよね?」と聞かれ、
「はい、もうほんとうに落ち着きがなくて・・・・」と話すと
「ちょっと心配だね」と。
正直、青天の霹靂で、
ぽーんと頭の中が空っぽになった感じでした。
「幼稚園に入って、お友達とトラブルとかになったらいけないし、
たとえば、落ち着きなさい、もそれが障害であるならば、
関わり方が変わってくるのよ。
落ち着けるのに落ち着かない、んじゃなくて落ち着けない。
関わり方を間違えると
本人はすごく苦しくて戸惑うから、
もし発達障害なら
その中でどのように本人が生きていくかを、
生きやすいように関わっていく必要があるし、
一度専門の先生に相談してみるといいかもしれない」
とのことでした。
生きにくい・・・・・・・・・・・・・・・・・
そう、ただでさえ
これからいろんなことがあるんだろうし、
それを親がいつもついて回るわけにはいきません。
自分の足で自分の人生を歩んでもらうには、
自分が生きやすいようにしていく方法を身に着けてもらうには
まず親である私たちが
長男のことを知っていないとサポートも何もできません。
できない、わからないことを型にはめようとするのは
できるわけがないからあふれてしまうわけで
そうなると期待する親は元より、
長男が苦しむのです。
社会でもうまく型にはまらない自分に悩むことも出てくるでしょう。
そんな生きにくい人生は長男には歩んでほしくはありません。
すぐに受診を決め、
予約を取りました。
しかし年末年始を挟むため、
受診は3か月後でした。
その3か月はどのように関わったらいいのか迷いました。
「じっとしていてほしい」けれど、
できない子だったのなら、
どのように関わればいいんだろう。
人見知りもしないのではなく、
人との距離感がつかめないだけなのだろうか。
気が散るから落ち着きがないのなら、
どのようにしたらその興味をうまく活かせるんだろう。
とか、ほんとうに頭をぐるぐる。
そんな時期が
ちょうど幼稚園の入園申し込みの時期で
今までプレ保育に行っていた幼稚園でも
座っていることができずに
先生たちから白い目で見られたりもしたので
幼稚園にいれることが怖くなっていました。
だいたい、幼稚園に入れるの?
普通の子たちと同じようなクラスに入って
幼稚園生活を送れるの?と。
そこで申し込みはせずに、
専門外来で大丈夫と言われたら
幼稚園の空きがあるところをお願いしよう、と決めました。
通っていた幼児タイムも
できるだけお友達とトラブルにならないように、
ひいては長男が嫌われてしまわないように、
目を光らせていました。
だからいつも以上に長男にはきつくあたり、
長男もわたしをおびえるようになりました。
わたし自身はというと、
長男を妊娠していた時のこと、
出産時のトラブルなどを思い返し、
→長男妊娠中
→長男妊娠からの出産
あれがあったから脳に障害が出たのでは、
と夜な夜な携帯でいろいろ調べていました。
よく出てくる「受け入れられない」ということはなかったように思います。
まだ「疑い」だったし、
気になる世間体もママ関係の友人がいたわけではなかったし、
お友達はまだ出産している人が少なかったし、
主人の親戚関係とも関わっていないので、
わたしは雑音が入ってくる環境が
あまりなかったことが幸いでした。
わたしの親は「この子が発達障害なわけはないよ」と言ってくれましたが、
わたしは覚悟もしないといけないんだ、と思っていました。
自分で自分を追い詰めていたのかもしれません。
それはきっと、
「違った」というときにホッとしたいための
防衛線だったのかもしれません。